インビザライン治療について
歯並び・かみ合わせの症状によっては、タイミングを逃すと治療方法の選択肢が少なくなったり、治療後の完成度に大きく関係します。ベストなタイミングで治療を開始できるように、早めにご相談ください。
インビザライン・システムは矯正大国アメリカでは非常にメジャーな矯正装置の1つですが、インビザラインの場合にはマルチブラケットシステム(ワイヤー矯正)の経験・知識・技術にプラスしてインビザライン独自の経験・知識・技術が必要です。このためドクターそれぞれによって治療結果は大きくことなります。上位のドクターであればある程ワイヤー矯正と同等の治療結果が期待できると考えてください。
食事、歯みがき時以外の時間はアライナーを使います。最低でも12時間以上装着できれば効果は得ることはできますが、20時間以上の使用があれば、最短の期間で治療を進めることができます。
従来のワイヤー矯正装置では、「歯みがきやフロス(糸ようじ)を行うのが大変。ケアが難しい。」という患者様からの声が多く挙がっておりました。インビザラインのアライナーは、食事や歯みがきの時に取り外しができるため、歯みがきやフロス(糸ようじ)などのケアも矯正をしていないときと同じように行うことができます。そのため、従来のワイヤー矯正装置と比べてむし歯になるリスクが低いです。ただし、何もつけていない時に比べると唾液の循環が低くなるので注意が必要です。
治療が必要なほどのむし歯にならないよう、こちらでも管理を行っていきます。万一むし歯治療が必要になった場合でも、インビザラインは取り外し可能なので問題なく治療を行うことができます。また取り外しができる装置なので、むし歯を作らないようしっかり歯みがきができるのもメリットです。
できる限り歯磨きをしてから装着をしていただきたいです。歯磨きができない時はジュースやおやつなどの甘いものは控えてください。出先等ですぐに歯磨きができない場合は、キシリトール製品の活用をお勧めします。
基本的にはお水を推奨しております。お茶を飲んでも構いませんが歯に茶しぶがつきやすくなります。
インビザライン治療では、1ステージにつき0.25ミリずつの移動量で矯正治療を進めていきます。従来のワイヤー矯正治療と比較して、痛みは圧倒的に少ないです。
初めてアライナーをつける時にお子様とスタッフとで取り外しの練習を行います。治療を行っている子の中には幼稚園のお子様もいらっしゃいます。取り扱いができないお子様はいないので安心してお任せください。
歯にぴったりとフィットするので自然に外れることはありません。
外す必要はありません。アライナーを装着したままスポーツ・楽器演奏など行っていただけます。
従来の矯正治療は、小学校低学年から始める1期治療と、小学校高学年から始める2期治療までの間に、ずっと何らかの装置を装着する必要がありましたが、本システムは2期の費用も含まれているので1期と2期の間に休止期間がございます。万一、大きくずれた歯が生じた場合はその都度アライナー装置をおつくりすることも可能です。
歯並びの治療において、何本か歯を抜いて、そのすき間を利用して全体の歯並びやかみ合わせを整えていくという方法は、一般的な治療として考えられています。症状によっては歯を抜かなくてもきれいに並ぶ場合もあります。しかし、無理に並べて歯が外側に傾きすぎてしまったり、上下がうまくかみ合わなかったり、顔との調和がとれなかったりといったような症状が起こってしまうことも考えられます。せっかくきれいに治す治療をおこなうわけですから、「そのきれいに並んだ状態をより長く維持できること」が理想だと思います。そのためには担当の先生とメリット・デメリットをよく話し合った上で治療方針を決定していくことが大切だと考えます。抜くべきかどうかも含めて、一度矯正歯科へご相談ください。
反対咬合といっても原因は様々です。インビザラインだけで治療できる場合と、顎外装置の併用が必要な場合があります。
歯ぎしりの度合いにもよりますが、アライナーは基本的に一週間交換ですので、削れたり穴が開く前に交換になるかと思います。あまりにも歯ぎしりがひどい場合には、相談してください。
歯をきれいに並べるために、歯が植わっている歯槽骨を広げます。そのため顔の大きさにかかわる顎骨とは関係ないです。
歯並び・かみ合わせについて
一言で受け口と言っても、その症状や原因が様々考えられ、治療法も多岐にわたります。したがって「受け口」について歯科に相談に行った場合、歯科医師によって意見が分かれることも考えられます。症状によっては、3歳という低年齢であっても早めに治療を開始したほうが良いことも少なくありません。また受け口に見えなくても上の歯が下の歯に被さっていない「切端咬合」という場合にも早めの受診をお勧めします。実際に自分のお子様が受け口と診察された場合には安易に方針決定せずに、1つの歯科医院だけでなく、いくつかの歯科医院に相談に行くことをお勧めします。そして、症状や原因をよく検査したうえで診断していただき、じっくりと説明をきいてから方針決定することをお勧めします。
歯ぐきが出ている原因には、①上の前歯が前方に出過ぎている(上顎前突)②上の前歯が下の前歯に対して被さり過ぎている(過蓋咬合)③上唇がめくれ上がっていたり、上唇が短かったりする ④歯肉が腫れている などの理由が考えられます。どのタイプに当てはまるかによって治療法は異なってきます。①②の場合は矯正治療(自費診察)によってある程度改善できますし、③の場合は筋機能療法という口唇のバランスを整えることで改善が見込めます。④の場合は口呼吸やブラッシングの問題に対処していけば改善が見込めるのではないかと思われます。いずれにしても、成長が終わった段階から治療を考えていては手遅れになる場合も考えられるので、骨や歯、筋肉に柔軟性がある早い段階から対処していくことが肝心です。
5歳頃の歯並びは歯と歯の間に少しずつ隙間があるのが理想的です。5歳で既に歯並びがデコボコしているという場合、将来的には何らかの矯正装置が必要と思われます。だからといってそれまで何もしないで待つというのではなく、歯並びが崩れる原因を改善し、予防できることは少しでも取り組み、後の治療を軽減することが大切です。歯並びが崩れる原因は①歯の大きさが大きい ②歯が並ぶ歯槽骨の大きさが足りない ③異常な習癖 ④生活習慣のみだれ ⑤口唇や舌といった筋力のバランス異常 などが考えられます。中でも②〜⑤の問題を早めに改善していくことによって少しずつ歯並びが良い方向に変わってくると考えられます。今は小さな問題であっても、成長とともに問題が複雑化していくケースも少なくありません。ただ、問題の程度によっては早めに器具をつけての治療が必要なことがありますので、まずは歯科医院で相談することをお勧めします。
出っ歯になるには必ず原因があります。まずは精密な検査を行い、しっかりと出っ歯の原因を調べることが大切です。調べたうえで矯正が必要かどうかを先生と話し合っていくべきだと考えます。質問にあるように、原因を根本的に改善しないまま矯正治療を行った場合、成長とともに再び出っ歯になってしまうことも少なくありません。これでは、矯正が無駄になるばかりか、逆に歯に大きな負担をかけることになります。かといって、全ての永久歯が生えるまでただ待っていても根本的には何も改善しません。問題は大きくなり、複雑化することの方が多いでしょう。そうなると治療方法は限られてしまいます。原因を見つけ改善する努力を続けながら成長を待つべきと考えます。お子様の成長は一度しかありません。かかりつけの先生とよく相談し、方針を検討することをお勧めします。
抜けるべき乳歯が残ったまま、永久歯が生えてくるという症状は非常に多くみられます。これはただ単純に、永久歯の生えてきた位置が、乳歯が存在していた位置からずれているということです。ではなぜずれてしまうのでしょうか?いくつかの要因がありますが、多くは乳歯のときの発育空隙が不足しているためと考えられています。乳歯のときの前歯に比べると、永久歯の前歯は大きい歯が生えてきます。このため、歯と歯の間の隙間が少なく、永久歯の生える場所が足りないと、永久歯は方向を変えてずれて生えてきてしまうということです。ずれて生えてきた歯でも歯が入る場所が足りていれば、きれいに並ぶ可能性がありますが、場所ができないとずれたままになり、矯正治療をしないときれいな歯並びにはなりません。発育空隙の有無が重要という事になりますね。
生えてきた歯がきちんと並んでいないと不安になりますよね。今回の場合のように前歯に隙間ができたとしても、側切歯(左右の先頭から2番目の歯)が生えてくることで自然に閉じるのが一般的です。しかし、顎の成長不足や歯が大きすぎる場合には、側切歯が並ぶ隙間が足りずにずれた位置から生えてしまい、隙間は閉じてきません。また口呼吸などで口を閉じる習慣がないと前歯が唇側に傾いてしまい、なかなか隙間が閉じてきません。さらに上唇小帯異常や過剰歯といった専門家でないと判断できないような原因も考えられます。気になる兆候があれば早めにかかりつけの歯科医院に相談し、治療の必要性などを検討していくことをお勧めします。
従来は歯が大きいという遺伝的な問題から歯並びが崩れることが多かったですが、現代では土台となる顎が発育不足によって歯並びが崩れる傾向が増えてきております。歯並びがきれいになるためには、歯の大きさと歯が並ぶための土台(歯槽骨)の大きさとのバランスが重要です。歯が大きすぎたり土台が小さすぎたりするときれいに並びません。歯の大きさをコントロールすることは難しいですが、土台となる歯槽骨がしっかりと発育していけば、少しでも歯がきれいに並ぶことは期待できます。では、土台となる歯槽骨はどのように広がっていくのでしょうか。ポイントは日々の食生活にあります。よく噛んで正しく飲み込みをすることを毎日実践することこそが、永久歯が生える土台が広がっていく秘訣です。ところがやわらかい食事・早食い・流し込みなどの悪い習慣があっては、しっかりと土台が発育してくれません。まずは、現在の歯の大きさや土台の発育状態を歯科医院で診てもらい、ご家族での食生活を見直して「正しい食育」を実践していきましょう。
乳歯が抜けた後、遅くとも1ヵ月以内には後継永久歯が萌出(ほうしゅつ)してほしいところですが、2〜3ヵ月、長い場合では1年経っても萌出してこないこともあります。乳歯が抜けてから1ヵ月以上経過しても萌出してこないということは、何らかの要因があると考えられます。例えば顎の広がりが狭く永久歯が萌出してくるだけの場所がない場合、永久歯が作られておらず(先天性欠如)生えてくる歯がない場合、余分な歯が作られていて(過剰歯)萌出の邪魔をしている場合など、その他にも様々な原因が考えられます。歯の萌出時期に遅れが出ると、今後の歯並び・かみ合わせを崩す原因となったり、舌癖(舌の異常な癖)や発音に影響が出たりする可能性も考えられるので、歯科医院で現状をしっかりと診察してもらい、必要な処置はないか、経過を見ていくだけでいいのかなどをかりつけの先生と相談することが大切だと考えます。
費用について
1回の通院につき3,150円(税込)の診察費用がかかります。
基本的には費用がかかることはありませんが、フィットする手持ちのアライナーが1つもない場合は、3,150円(税込)で一時的なアライナー作成が必要になります。
追加の費用はかかりません。
家族割引があります。当クリニックにて矯正経験があるご兄弟がいらっしゃる場合も対象になります。
美容・見た目の改善を目的とした治療は対象外になりますが、「かみ合わせが悪くて機能的な問題があるので矯正治療が必要」と診断された場合は対象となる傾向が多いようです。お子様の矯正治療は殆どがこちらに当てはまります。お支払いが終わったら領収書を発行します。患者様自身で確定申告時に申請をする必要がございます。
引越しや転勤があったとしても、最長6ヶ月おきの来院で治療が可能ですのでご安心下さい。転院は可能ですが、返金は一切できません。引越し先で再度治療が必要な場合は、転院先のクリニックにて改めてのお支払いとなります。